第8章 誕生日 11/8ver.《降旗光樹》
「バスケ部の皆とWC優勝したんだ…!俺はあんまりチームの役に立てなかったけど… それでも、全員で掴んだ優勝だと思ってる……!!君が思ってる“1番”とは違うかもしれないけど、何かで“1番”になったらまた君に告白するって決めてたから…。相原さんのことが好きです!俺と付き合って下さい!!」
WCが終わり、冬休みが明けてすぐに俺は相原さんに告白した。
ベッタベタだけど、放課後の校舎裏で。
思いを伝え切った俺は情けないほど震えてて、体の横にピッタリと腕をつけて拳を握ってた。
ありえないほど喉が渇く。
まるで試合のときみたいだ。
上手く呼吸ができない。
相原さんは一瞬目を見開いて、すぐにガチガチの俺を見てフッと優しく笑った。
「降旗君は凄いね、ほんとに1番になっちゃうんだもんなぁ〜」
「……俺が凄いんじゃなくて、チームの皆が凄いんだと思う」
「降旗君も、その“凄いチーム”の中の1人じゃん!」
「……!!」
フフフと笑う相原さんはやっぱり可愛い。