第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
「今日、部室で着替えてるときに宮地さんに言われたんすよ!「真由美と付き合うことになったから、あんまベタベタすんじゃねーぞ」って!相原さん、愛されてるぅ〜〜♪」
「!!」
「まさか、あの宮地さんにそんなコト言われるとは思いませんでしたよ〜。いやー、熱いっすね!」
高尾の言葉に赤面する私といつの間にか高尾の真後ろに立っている清志。
「……高尾、ちょっと表出ろ」
「えっ!?宮地さん!?」
「撲殺されんのと絞め殺されんのどっちが良い?」
「ぎゃぁああああ!!」
首を腕でガッチリとホールドされ、高尾はズルズルと引き摺られながら清志に体育館の外へと連れ出されていた。
「相原さん!真ちゃん!助けてぇぇっ!!!」と叫んでいる。
「自分も恥ずかしがってんじゃん、清志のバーカ」
体育館の扉の向こうに見える高尾をシメている清志を見ながらクスッと笑う。
「さーて、高尾を救出しに行きますか♪」
良いコト教えてくれたお礼に。
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