第7章 誕生日 11/2ver.《灰崎祥吾》
「いらっしゃい」
「よォ。…は?お前なんでエプロンなんか付けてんの?」
「っ……、晩ご飯、作って…たから……」
「ふーん。珍しいなァ、お前が飯作んの。いっつも外食かコンビニ弁当だろ」
「う、うっさい!ほら、さっさと上がってよ!!」
俺を玄関に置いてさっさと奥へ向かう真由美に続き、俺もドアの鍵を閉めて台所の方へ向かった。
コイツは母親と二人暮らしなんだが、母親は所謂水商売の女で夜はいつも1人。
だから都合が良いんだよなァ。
「俺、飯食ってきたんだけどー」
「え!?」
「だから飯作んの辞めてさっさと俺の相手しろよ、真由美チャーン」
「ちょ、ちょっと待ってよ…!ショーゴ!!」
「あん?うっせー」
台所に立つ真由美を後ろから抱き締め耳元に唇を寄せる。
「お前もヤりたかったんだろ?だったら、さっさとヤろーぜ」
「違うってば!今日は……っあ!」
やたらと抵抗してくるコイツの手を無視して、俺はいたるところを撫で回す。
ついでに耳殻をねっとり舐めてやれば、真由美から甘い声が漏れ出す。
何で拒否しよーとしてんのかは知んねーけど、少し弄ってやりゃあこのザマだ。