第7章 誕生日 11/2ver.《灰崎祥吾》
灰崎side
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軽快なリズムの着信音が俺にメールが届いたことを知らせた。
ポケットから携帯を取り出し、中身を確認してみれば真由美から〝今日会えない?〟といったような内容が送られてきていた。
(コイツから連絡してくんの珍しいなァ)
いつも真由美と会うときは、大概俺から〝暇〟とか〝ヤらせろ〟とかって連絡入れて勝手に会いに行っていた。
ツルんでる連中にそのことを話したら「ヤらせろとか直球過ぎだろ!」と突っ込まれたが、俺にとっちゃそんなん関係ねェ。
真由美とは“そういう関係”なんだからよォ。
〝夜、ソッチ行くわ〟と返事をし、携帯をもう一度ポケットへしまう。
(そーいや、コイツとは長く続いてんな)
大概すぐに飽きてヤリ捨てポイすんのが俺の“普通”なんだが、真由美とは珍しく関係が長く続いていた。
まァ、アイツが俺好みのスタイル抜群でエロい女っつーのが大半の理由だとは思うが。
アイツもアイツでモテんのに彼氏作らねーから、俺みたいな関係の奴が何人もいんだろーな、たぶん。
興味無ェけど。