第4章 誕生日 10/23ver.《伊月俊》
「真由美、痛くないか…っ?」
「んんっ…」
「無理するな…!」
真由美の苦しそうな声に、やっぱり痛かったんだと確信する。
「痛い、けど……っ、それより、俊君と一つになれたことが嬉しい…っ」
そう言って、涙を浮かべる瞳を細めながら微笑む真由美に、俺は何とも言えない感情になる。
「あぁ、俺も凄く嬉しい…っ。もう少し、頑張れそうか…?」
「うん…っ!」
「分かった…。じゃあ、動くな」
俺は真由美の瞼と唇にキスを落とし、ナカの奥までゆっくりと自身を進め、それからゆるゆると腰を動かしていく。
そうして暫く動き続けていると、お互いの呼吸音に混ざって、真由美の甘い声がまた聞こえ始めた。
動きもだいぶスムーズになり、俺の緊張も解けてきたのか、かなりの快感に襲われる。
「もうっ…、大丈夫そう、だな……っ」
「うん、平気っ…、あっ、ん」
「真由美のナカ、暖かくて気持ち良い…っ」
「私も…っ、気持ち、ぃ…っ、んぁ」
「ほんと、お前は可愛いな…っ」
「あっ…、しゅん、く……っ」
いつの間にか速まっていた腰の動きに、射精感に襲われる。
「ハァ、ハァ…っ。俺、もう……イキ、そ…っ」
「うん…っ、」
「真由美、好きだ…っ!大好き、だ…っ!」
「私もっ、好きっ、大好き…っ!」
「っ…、くっ…!」
俺は更に腰の動きを早めた後、自分の欲を吐き出した。