第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
_______After that
「やーーーっと、付き合うことになったんすね!宮地さんと」
部活の休憩中、ドリンクを作ったりゼッケンを用意したりマネージャーとしての仕事をしていると、後輩の高尾がタオル片手に話しかけてきた。
「やっと?」
「はい!だって、宮地さんと相原さん誰が見ても両想いでお似合いなのに、お互い違う人と付き合ってたから、俺ずっと不思議だったんすよねー」
“幼馴染故のすれ違いってヤツっすかぁ〜?”と、あながち間違ってないことをニヤニヤしながら聞いてくる高尾の頭をパシンと軽く叩く。
「イテッ!」
「高尾、先輩を茶化す暇があるってことは、まだまだ外周走る余裕があるみたいだね」
「なっ!?それはマジで勘弁して下さいよー!」
「それが嫌なら緑間見習ってシュート練でもしなさい!」
「ちぇ〜っ。だって今休憩中っすよ〜?真ちゃんの体力マジ化け物だわ〜」
高尾は頭の後ろで腕を組みながら口を尖らす。
その視線の先は、黙々と3Pシュート打つ緑間の姿。