第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
「んっ、……ふ、ぅ」
何度か唇を啄ばまれた後、口内に滑り込んでくる清志の舌。
逃げても逃げても、すぐに絡めとられた。
「はぁ…っ、ん、……ふっ」
「っ……、」
じゅうぶんに口内を蹂躙された後、離れていく唇を繋ぐ銀糸がプツンと切れた。
「何つー顔してんの、お前」
「な、に……っ」
「えっろい顔」
「っ…清志のバカ!アホ!!」
あまりの恥ずかしさに清志の肩辺りをポカポカ殴ると片手で両手首を纏められ、頭上に固定された。
「痛ぇ」
「き、よ」
「ちょっと大人しくしてろ」
「や、やだ……っ、ね、清志」
首筋に顔を埋めチュッとリップ音を立てながら軽く吸い付かれると、自然と体がピクッと震えた。
清志は私の服の中に手を突っ込み、「これ外すぞ」と妙に手慣れた手つきでブラのホックを外す。
ブラの圧迫感が無くなったかと思うと、服と一緒に私の胸の上までたくし上げられた。
(恥ずかし過ぎて死ぬ…っ)
幼馴染の清志にこんな姿見られてるなんて。
随分昔に一緒にお風呂入ったこともあるけど、その時とは訳が違う。
あれから10年以上経ってる。
食い入るように私の体を見つめる清志は見たことない、“男”の顔してる。
「……随分ヤラシイ体に成長してんのな」
不敵に笑う清志が無駄にカッコ良くて、すごく悔しい。