第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
ドサッ___
「ちょ、清志……?」
ベッドに私を降ろし覆い被さってくる清志。
「お前の部屋来んの、久しぶり……」
「…昔はよく来てたのにね。中学以来?」
「おー……」
清志は罰が悪そうに横に顔を逸らす。
「何で来なくなったの?」
結構寂しかったんだけど、と言いながら清志の頬をつねる。
「……好きな女とずっと2人で部屋に居て、何にもしねー自信無かったから」
つねっていた私の手首を握って、清志は私を見下ろす。
眉根に皺を寄せて、少し苦しそうな顔してる。
「っ…!で、でも、私が清志の部屋に行ったとき何もしなかったじゃん!!」
「隣に裕也居んのにする訳ねーだろ」
「で、で、でも」
「そろそろ、お喋りは終了」
「えっ、んっ……っ!?」
2回目のキス。
さっきよりも少しだけ長く合わせられる唇。
「何年、我慢してきたか」
「っ……」
「……もう、しねぇ」
「ん……っ」
「お前を抱かせろ」
耳元で響く清志の甘くて低い声。
こんな声聞いたこと、ない。