第6章 act5
「キャプテンごめん!僕のせいなんだ!僕が勝手にを誘ったから…」
「………」
「キャプテン!は何も悪くないんだよっ」
もうどのくらい経つだろうか。
このまま放っておいても心優しい白熊はずっと扉越しに彼女へのフォローを続けるんだろう。
ローは諦め重い口を開く。
「…ベポ、わかった。もういい」
「うん…ごめんキャプテン…」
やっとベポの気配が消えてからローは溜息をつく。
俺も正直、少々言い過ぎたと反省している。
あいつの事になると冷静さを失い余裕がなくなる。
俺らしくない、心底そう思い己を嘲笑う。
コンコン
続く来訪者の知らせにローはまた不機嫌を顔を張り付ける。
それは意外な人物で。