第1章 知りたいこと
甘味処では、相変わらず静かだけど、沖田さんはおごってくれました。
そのあとの車内ではまた沈黙で、
思い空気が流れています。
私は話しかける勇気なんてないし…
本当はいい人なのか、と思ったりもするけどそう考えるのはやめておこう、違った時にさらに傷ついてしまうから
「そろそろ帰りやしょうか」
「そ、そうですね」
ぎこちなく返事をして、また沈黙。
揺れる車の中、私は沖田さんの横顔をちらっと見る。
「…」
「…」
それに気づいた沖田さんがこちらをチラっと見た。
「…?」
「…!」
??!
やばい、やばいやばいやばい
こわい、はずい、やばい
ああああああああああどうしよう!!
絶対なんだこいつ。っておもわれたああああああああああ
ああああああああああああああ
「…そんなに気を使わなくていいですぜ?」
「え…」
「俺が怖いかィ?」
「……少し」
ホントはめっちゃ怖いっす!!!!!
「…ふーん。仕事続ける気はあるのかィ?」
「えっ」
え、なんですかそれ、嫌いだったらやめさせてやらァ。とかそう言う感じですか?!
やばい!!これはしくった…
「答えなせェ」
「あります!!」
「そうか」
そう言うと沖田さんは、黙った。
どういうことだろう?
やめさされたらどうしよう…
その日は沖田さんのその質問の意味がわからなくて、ずっと考えた。