第99章 【東峰 旭】U&I
ピピピピピ
少し時間が開いて、二人が肉まんを食べ終わった頃、俺の携帯音が鳴ってみんな目を合わせた。
俺はスガ達に背を向けたけど、もちろん二人は解放してなんてくれない。
「いいじゃん、旭~。もしダメでも俺らが慰めてやるって!」
「そうだぞ、旭。3人いれば怖くない!」
な?と二人同時に俺の肩に手を置いて、逃げられないと悟った俺は二人の前でメールを開いた。
『旭くんそれ本気?だとしたら、ごめんなさい。私付き合っている人がいるの。』
俺たちの間に長い沈黙が流れた。
「・・ほら、あれだ。えーーーっと・・・」
フォローをしようとしたスガの声を遮って、俺は背中を丸めて一人で家へ帰った。