第98章 【日向 翔陽】太陽はいつも君の傍に
「もしもし?翔陽?」
「・・ん、あれ・・寝ちゃってた・・」
家に帰ってすぐに電話をするのは彼氏の日向翔陽。
私がマネージャーをしていたバレー部の2つ下の後輩だった男の子。
翔陽は世話の焼ける弟みたいで、よく周りから姉弟みたいって言われていた。
私がすることを、すげぇすげぇ!と感心していて、私のことをカッコイイといつも言ってくれていた。
耳まで真っ赤にして
「せっ、先輩の事が、しゅ、しゅきでっ、です!!」
なんて告白は今でも思い出し笑いしてしまう。
いつもまっすぐで、太陽みたいにキラキラした彼にどんどん惹かれていった私は告白から数か月後、OKの返事を出した。
「日向には佐藤みたいなしっかりしたお姉さんタイプが合ってるよな」
菅原がそんなことを言って茶化してきてたな。