• テキストサイズ

【★ハイキュー!!★】短編集

第93章 【国見 英】キャラメルの香りあなたの香り




佐藤先生は薬を飲み終わった俺の背後に回り肩に両手を置いた。

「やっぱり。凝りからきている頭痛よ。かなり凝ってるわね」

「いた…痛たた」

少し我慢して。と先生はマッサージを続けた。
慣れてくるとだんだん気持ちが良くなってくる。

「はい。おしまい!どう?」

マッサージが終わって肩を回すとかなり身体が軽くなった気がした。
俺の驚いた顔を見て、先生も満足気。
少し休んでいきなさい。と先生は俺をベッドへ寝かせた。

「…先生、お見合いするの?」

カーテン越しに俺は先生に問いかけた。
先生からの返答はないが、何か物音を立てていた。

シャッ

いきなりカーテンが開いて、慌てた顔の先生が顔を出す。

「やっぱり聞いてた?…これでどうか、他の人には言わないで?」

先生が差し出してきたのは、さっき先生が食べていたキャラメル。
キャラメルは別に好きでも嫌いでもない。
歯にくっつくのがいやだから、自分から好んで食べたりはしない。

「これ、すっごく美味しいのよ?」

そう言って先生は俺の口にキャラメルを一つ放り込んだ。
そのキャラメルは塩っ気があって、すごく美味しい。
そう言えばキャラメルなんて小学校以来だ。
俺は口の中でキャラメルを転がしながら目を閉じた。

その時見た夢はあんまり覚えてないけど、すごくいい夢だった気がした。



/ 700ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp