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【★ハイキュー!!★】短編集

第92章 【矢巾 秀】俺はピエロ




「あっ、女子体育外じゃん」

自習で先生も席を外したので俺は教室の窓からグラウンドを覗いていた。
友人もどれどれ、と俺の横に来て一緒に眺める。

「矢巾~!」

俺たちに気付いた彼女はグラウンドから大きく手を振る。

「・・かわいいな」

ボソっと出た独り言。

「お前、まだ好きなわけ?かれこれ2年の片想い!」

「・・いいだろ、別に」

そっぽを向いた俺に友人は呆れたように笑う。

「確かに可愛いけど・・やめとけって。お前には無理だって」

そんなの自分が一番分かっている。



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