第88章 【青根 高伸】私の彼を紹介します。
「集合!!」
先ほどまでウォーミングアップしていた選手たちがベンチに集まっていった。
もうすぐ試合が始まるのだと思うと、とても緊張してしまう。
「私、1番の人にする!マッチョだし、男!って感じじゃない?」
ナンパとかからも守ってくれそう!と自信有り気に胸を張った。
「でもさ~、全体的な話を聞いてると、めっちゃ可愛い感じの人じゃない?」
最後の一人がそう言うと、他の二人の友人達も確かに。と口をそろえた。
「2番の人とかそんな感じしない?それか一人だけ色が違う人!」
「っぽい、ぽい!!あのデートの時の話を思い出したら、確かにそんな感じする!」
ずるい!みんなはもう変えられませ~ん!なんてはしゃいでいる友人の横で私は青根くんを見つめた。
“青根くん、頑張って!”