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【★ハイキュー!!★】短編集

第77章 【影山 飛雄】アンダンテ カンタービレ



ひろかがお茶を用意している間、カバンの中に入っていたアレを覗いた。

ガチャ。

扉が開く音がして、俺は咄嗟にカバンのチャックを閉めた。

「ん?どうかした?」

「いや、別に・・・」

ひろかが持ってきたお茶をグビッと飲んで、俺はそっぽを向いた。

「・・・飛雄、楽しくなかった?」

ひろかはお茶を両手に持ちながら俺の方を見ていた。

「は?」

「・・・だって、さっきから眉間にシワよってるし…」

俺は咄嗟に自分の額に手を当てた。

「最近、ずっと変だよ?・・・私といるの、楽しくない?」

そう言って涙目になるひろか。
俺はふぅーと大きく息を吐いてから口を開いた。

「ひろかは・・俺に不満とかあるか?」

「不満?」

ひろかはうぅん。と考え込んで、ひらめいた顔でこっちを見た。

「バレーの事になると、私のこと忘れちゃう所!・・あっ、でもそこが好きだったりするから不満じゃないのか。・・えっと・・・・そうだな・・・」

また考え込みながら、左上を見ていた。

「あっ!あった!!飛雄といると、ドキドキしちゃう!!!・・・あっ」

そう言って顔を赤らめるひろかを見て、こっちまで顔が赤くなる。


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