第53章 【月島 蛍】僕は君が嫌い。
「今日は清水が休みだから、自分で出来る事は自分でするように」
澤村キャプテンに声に部員たちがはい。と返事をする。
「・・・ちょっと、君大丈夫なの?一人で」
「うぅーん。頑張るよー」
全然頼りない。
本当に大丈夫なのか。
「手伝ってあげてもいいけど?」
「ううん。月島くんは練習に集中してー」
普段から何にも出来ないくせに。
珍しくこちらから歩み寄ってあげたのに。
こういう所も嫌いだ。
「ナイスキー!」
練習が始まって、いいプレイを見ると大興奮して喜ぶ。
正直、それが部員たちの活力になっていると言える。
「田中先輩!ナイスです!!」
「おぅ!次も決めてやるぜ!!」
「ひろか!俺が龍のスパイク拾ってやるから見とけよ!」
「はいっ!期待してます!」
「おい!お前ら集中しろっ!ヘラヘラすんなっ!」
烏養さんに怒られた先輩達を見て、アハハと笑う。
君のせいで怒られてるんだよ?
わかってんの?