• テキストサイズ

【★ハイキュー!!★】短編集

第43章 【澤村 大地】ヒーロー ~最後の文化祭~




「じゃぁ、実行委員からは以上です。質問あるやついるか?」

「はいはーい!なんか今年花火あがるって聞いたんだけど本当?」

HR時に俺らは教壇の前で連絡事項を伝えていた。
俺は初めて聞いた内容に慌てて生徒会から配られた冊子をめくる。

「大地、ここに書いてる」

「あっ、すまん、ひろか」

俺は彼女が指差した部分を読み込んだ。

「今年は、卒業生と町内会の援助があって花火があがる…みたいだな!」

俺がそう言うとクラス中のテンションが一気にあがった。





HRが終わり、俺が自分の席に戻ると数人のクラスメイトに囲まれた。

「なぁ、お前佐藤さんと付き合ってんの?」

「えっ、いや?」

「だって、佐藤さんお前としかまともにしゃべんないじゃん?」

「確かに。しかも、いつの間にか名前呼び…」

「悔しいーーー!佐藤さん超可愛いから狙ってたんだけど、話しかけても反応薄いんだよな…」

俺は周りの奴らの言葉に少し口元が緩む。

「たまたま一緒の大学目指してて、それで少し話すようになったんだ。それだけだよ」

「でも、前より佐藤さんの雰囲気変わったよな。前は近づきがたかったけど、澤村と一緒にいるようになってから、たまに笑うし」

俺は少し嬉しくなって、その日の夜はあまり眠れなかった。




/ 700ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp