• テキストサイズ

【★ハイキュー!!★】短編集

第6章 【東峰 旭】へなちょこの恋



「おい、ひろか!ここにいたのかよ」

再び教室のドアに視線が集まる。
そこにいたのは佐藤さんと同じクラスの男子。
女子達の黄色い声が飛び交った。

彼は元生徒会長の奥下だったかな。
成績優秀、スポーツ万能、ルックスもすごく美形。
どこかのマンガから出てきたようなやつだった。

「後輩達が会計が合わないって泣きついてきてるぞ?」

先日、3年から2年へ生徒会の引き渡しがあり、恐らくてんやわんやな状態なのだろう。

その言葉を聞いて、佐藤さんはすぐに立ち上がった。

「えっと、こっちは…うん!OK。
ついでに提出してくるから、君はご飯食べて?」

お昼抜きをまぬがれた友人は
ありがとー!と佐藤さんの手を握った。
ふふ。と笑いながら、俺の方に視線を向ける。

「食べかけだけど、余ったの食べていいから!お弁当だけじゃ足りないでしょ?」

そう言って、奥下と共に教室を後にした。

「ねぇーねぇー、東峰!佐藤さんと知り合いなの?
ってか、佐藤さんってやっぱり奥下くんと付き合ってるのかなー??」

クラスの女子達が一斉に俺に質問を投げかけた。
知らない。だって、佐藤さんとはそんなに親しくないし。



/ 700ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp