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【★ハイキュー!!★】短編集

第25章 【菅原 孝支】ファンファーレ


インターハイ初日。

俺は大地、旭と学校へ向かった。

「菅原ーーー!!」

俺が屋上を見上げると、そこには佐藤の姿が小さく見えた。
遠くで俺に手を振る佐藤に俺も手を振りかえした。
すると佐藤は楽器を構えた。

「あれは…市民のためのファンファーレ」

演奏が終わると、佐藤はまた大きく手を振って去って行った。

「あれ、スガに向けたファンファーレだな」

大地が俺を見てそう言った。

「すげぇ…なんか、力沸いてくんな」

旭が大きく息を飲む。

「うん、そうだな」

俺はグッとこぶしを強く握った。





俺たち、烏野高校は宿敵、伊達工業に勝利したものの、
青葉城西に敗れ、3回戦敗退。

俺たち3年は引退か継続かの選択を迫られていた。

俺は部活に残る。そう決めていた。
それでも、俺は彼女の元へ行くんだ。








「なぁ、佐藤。あれ吹いてくれないかな」

「・・・いいよ」

佐藤は市民のためのファンファーレを演奏してくれた。
俺は佐藤の演奏に背中を押してもらいたかったんだ。

「・・・ねぇ、菅原」

「ん?」

佐藤は演奏が終わると、俺の前に来て口を開いた。

「応援してる」

俺は佐藤を強く抱きしめた。

「うん。ありがとう」




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