第2章 超能力者
デ「よぉ、クロード、おはようさん。」
適当なあいさつだけして、俺はテーブルに並べられた簡単な
朝食を口に運んでいく
ク「おはようございます。
今日の予定を一通り読み上げますので、お聞きください。」
変に敬語を使ってくるとこなんて
ロボットはロボットだ、と感じされてくる
料理の腕はいけてるのに。
ク「朝7時には3キロのジョギングをし、9時にはデビットの超能力検査を行うために、PBE〈超能力者身体検査〉担当の真栄田理恵様がお見えになります。」
デ「・・あのチビ、くんのかよ。」
ク「11時からはDEST本部に行き、新着の任務を受注します。」
今までベラネラとクロードが話している事は
超能力者なら誰でも行う1日の流れだ
超能力者身体審査はその名の通り、超能力者の身体に異常が見られないか確認するためのもの
真栄田理恵ってのは、超能力者専門の医者で
特殊な俺たちを診れる数少ない〝生意気な糞チビの女"だ
俺は自分の言うことはすべて正しいと主張する奴が苦手で
特に女となれば・・もっとだ
だから、真栄田理恵は大っ嫌いだ
会うたびに顔面を殴ってやりたいと思ってる
さっきクロードが言ってた任務ってのは
超能力者に与えられる特殊な仕事で
貢献次第では、更なる責任が与えられる
つまり、俺がたくさんの任務を遂行し、貢献すれば
俺は自分で好きな料理が作れる、ということだ
『権利を主張するなら、義務を果たせ』