第2章 超能力者
「デビット、今日の朝食は有機野菜に胡麻ドレッシングを添えたサラダと、マカロニグラタンだ。」
寝ぼけた俺がベットから起き上がっては
奴がキッチンで料理をしながら話しかけてきた
灰色の長髪をポニーテールでかわいくむすんじゃって
真っ赤なホラーな機械の目をして
スーツを着てるサイボーグ
名は、クロード。
正式名称は、A級超能力者監視用サイボーグ・SADR140号クロード
・・・長ったらしくて、俺はフルネームで呼んだことはねぇ。
そんな外見がチョー悪趣味で料理なんて似合わないサイボーグが
いつも俺の朝食、昼食、晩食を作る
俺が料理できないと、そういう問題じゃねぇ。
あいつらサイボーグは俺が死ぬことを許されてない
監視用サイボーグの存在理由は
危険な超能力者を生かし、能力の乱用を防止し、24時間の行動を監視し、記録すること
そして、俺は勝手に外に歩くことも許されていない
何をするにしても、必ずクロードの許可をとる必要がある
料理をクロードが作るのは
俺が毒物を入れ、自殺しないようにするため。
おかげで俺はいろんな意味で生活が楽だ
家事は全部クロードがする
洗濯、料理、掃除・・・
だからいつも思う。
こいつ、俺の監視役なんてやめて
どっかの執事にでもなればいいのになって。
ぜってーそのほうが向いてる。