第1章 *片想い[高尾和成]/裏
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「んぅ…ぁぁぁあっ…」
最後にまともに話したのは何時だったか。
思い出せないくらい何回も果てた。
「あれ…これ最後じゃん」
また欲を吐き出して使えなくなったゴムをその辺に投げる。
ピリッと乱雑に破いた新しいものは、
すぐに膨らんで起立したままのモノに着けられた。
あぁ…5回目か…
何となく床を見て分かった。
「…最後?」
「ゴムなくなったわ」
ま、生でもいいんだけどな。
そう笑う和成はちょっと怖い。
細めた目の奥が笑ってないから余計に。
「んじゃ、上になって」
疲れすぎて反論する気も起こらず、
強引に引っ張られて和成に被さった。