第10章 ターゲット(イルミ/吸血鬼パロ)
「少し味見、リネルは見た目より濃くていい血してるね、でも少し甘すぎるかな」
「…血に、味なんて、あるの?」
「あるよ、人間だって家畜の肉にランク付けしたりするでしょ」
彼は堪能するように私の指先を舐めた後、自分のしていた白い手袋の中指部分を咥えて、それを取り去った。
そこから覗く想像通りの細長いキレイな指を乱した私の寝着の胸元に滑り込ませてきた。
「…ぁ………っ!…」
彼の手の感触というよりもその手の温度に口から声がもれた。
指先を舐められた時の舌の温度とは全く違うひやりとした冷たい手。
彼は構うことなく手を侵入させると、私を揺さぶるように私の乳房を弄んできた。
「ん、…っ…はぁ…」
次第に私の口から濡れた声が自然に出始めた。
彼はそれを見越してか、今度は私の乳首に舌を絡めて来た。
「あっ、…やっ…はぁっ」
「…好きだよね、人間て、こういう事」
「はっ……ん、…え?…」
「…人間もさ、欲を支配出来ればもっと賢くいられると思うんだけどね」
胸元で話されると、乳首に触れる吐息や歯の感触がさらに私を煽るようで 私はますます呼吸を乱した。
急に太ももを冷たい手で撫でられる感触を感じ、私は次に来るであろう甘い刺激を期待して、脚を軽く開いた。
「あっ…!…ん、んん…」
冷たい手で熱いソコをスッと撫でられると身体がびくんと跳ねた。
彼は器用に私の下着を取り払い 花弁を咲かせるとその中心の突起にそっと指先を押し当ててきた。
「ひゃっ…、あっ、…や、ぁ…!」
「…いい香りがしてきたね」
「…ん、っ………、えっ…?」
「リネルの血」
与えられる刺激に刹那忘れていたが、はっきり言われて思い出した。
私はこれから血を奪われて殺されるんだ…。
そんな私の不安を掻き消すように彼は指先を器用に動かし私の突起を撫でたり、つまんだりして、刺激してくる。
「はぁっ…あぁ、…はぁ…あ…」
甘すぎる刺激に私の身体はすでに達してしまいそうで、彼はそれを助長するように体制をズラすと、すでに充血して大きく主張をしている部分に舌を押し当ててきた。
「あぁっ!…んん、…!………ッ!!!」
何度か舌先で、さするように舐められて私は簡単に達してしまった。
荒い呼吸を整え、私は彼に気になっていた事を聞いた。