第8章 性欲(イルミ/童貞/甘)
未だ触れられてもいないがリネルの身体はすでに熱を帯び、ソコは熱く濡れていたのが自分でもよくわかった。
リネルはつい相手が性欲に一切興味のない男だと言う事を忘れ、じーっと切なげな表情でイルミを上目遣いに見つめ、自分の欲しい刺激を目で訴えた。
普段であればこれで襲ってこない男などいるはずがないのだが……。
目の前の男はリネルに触れる事もなく、表情を変えぬままアッサリとした声で言った。
「でもなんかスッキリしたかな」
「ん…それはよかった…」
「じゃあ俺先寝るよ?」
「えっ?……はぁっ?!…」
「リネルはちゃんと歯磨いてから寝た方がいいよ」
「…お気遣いどうも。……」
この状況でまさかの放置プレイをくらいリネルは放心状態に。
リネルは行き場のない中途半端な身体の火照りに戸惑いを感じながらも、明日はどうしてやろうかとの作戦を考えていた。