第6章 師弟関係(イルミ/年上師匠/甘)
ホテルの部屋に入るとそのままバスルームに足を運ぼうとするイルミにリネルは目を向けた。
「なに?俺仕事上がりだし風呂くらい入りたい」
「うん、私も。仕事上がりだし」
「あ、じゃあ一緒に入る?」
「ええっ?いいよ、お先にどうぞ」
「これからどうせヤるんなら一緒でしょ」
リネルをぐいっと引き寄せるイルミに、リネルは少し首を傾げて言う。
「んー…まぁいいか、時間勿体無ししね」
「そういう言い方が年寄りくさいんだって」
バスルームまでくるとリネルはイルミに背を向けて服をするすると脱いでいく。
着ていたワンピースを脱ぎ、下着を取り払うと先ほどから痛いほど感じる視線にくるりと目を向けた。
「なに」
「いや」
「はぁ、どうせガキくさい身体って言いたいんでしょ」
「想像よりも女っぽいなって思っただけ」
「そ、ありがと」
リネルはそのままバスルームに入るとシャワーをひねる。
イルミもリネルに続くように服を脱ぎバスルームへ入ると後ろからリネルの顔を自分の方へ向けて口を押し付けた。
「ん…っ…、…なに?!待って…よっ…」
「この状況でそんなの見せられて、無理」
「はっ…んん、……っ…」
イルミはリネルに舌を絡めながら、片手でリネルの小ぶりな胸を撫で上げる。
その感触にリネルはピクリと身体を反応させ、閉じていた目を薄く開けた。
目の前には普段よりは少し目を細めたイルミの顔があり、リネルはイルミの目を見ながら言った。
「…こんな時くらいは、…目、閉じたら…?」
「職業柄どうもね、それにリネルのこんな顔滅多に見られないし」
「…はっ、……ぁ…別に、面白いもんでも、…ないでしょ、勝手に、…見ないで…」
「いいの、今日は俺のだから」
イルミは更に深く口を重ねると、片手で弄んでいたリネルの胸の頂を指ですすっとなぞった。
すでに固くなっているその部分に刺激を与えると、リネルの口からは濡れた声が漏れ出した。