第5章 ミッション(若イルミ/使用人/グロ)
「え……」
「だからー、子宮ちょうだい」
アルカの言葉に唇が乾くのを感じ、ついいい黙っているとアルカは目をくりくりさせながら首を傾げてリネルに聞いてきた。
「だめなのー?」
「え?!いえ!だ、だめじゃないですよ!」
「じゃあちょうだーい、リネルの子宮」
リネルは頭をフル回転させて時間を稼ぐように考えながらアルカに言った。
「アルカ坊ちゃん、2時間…、いえ1時間、1時間待ってはもらえませんか?」
「んー?1時間したらくれるのー?」
「はい!!1時間後には、…必ず」
「はーい!じゃあいいよー」
「…ありがとうございます」
リネルはアルカの頭をするりと撫でると、地下の部屋から走り出していた。
「お前、こんな所で何してるの?」
ノックの後、イルミの部屋へ入ると不機嫌そうな声を出すイルミがいた。
「すみません…えと、アルカ坊ちゃんに最後のおねだりをされて…」
「へぇ、なんて?」
「…子宮ちょうだい。と」
リネルの言葉にも表情を変えずに、イルミは顎に手を当てて考え込むように声を出した。
「子宮ねぇ…うーん、やっぱりよく法則性がわかんないな」
「そうですね…」
「で、リネルはなんでここにいるの?」
「えと、…1時間後には差し上げますと約束しましたので」
「ふぅん、そんな事も出来るんだ」
興味深そうに言うイルミが目線をリネルに移した。
「で、リネルは俺に子宮を取り出せって言うんだ?」
「さ、…さすがに…自分、…では」
「子宮かぁ…臓器系の拷問はある程度やったけど子宮だけ出すっていうのはやった事ないな。まぁ人体構造わかるし何とかなるとは思うけど」
「…は、はい」
「いいよ、わかった。じゃあそこに横になってよ」
ソファを指さされ横になると、下半身を露わにするよう命じられる。
言われるままに下半身に纏うものを取り払うと、イルミはリネルの足を大きく開かせ、服の袖を肘の上まで大きく捲り上げた。
「ま、子宮ならば死にはしないと思うよ、病気で取る人もいるし、犬や猫も避妊のために摘出したりするしね」
「は、…はい…」
「力抜いててね」
「………ッ………」