第4章 欲情(イルミ/メイド)
イルミの言葉に顔をかぁっと赤くしたリネルは、一旦動きを止めると両手を後ろにつき、脚を大きく開くと身体をゆっくり後ろに逸らした。
中で今までとは違う場所に当たるモノの感触にきゅっと目を瞑るとイルミの顔を見ないままに小さく言った。
「み、…見えます、か…?」
「うん、このまま動いて」
「え、…っ…ん、…あっ…ぁ…!」
「そ、上手」
リネルは脚を開いたまま身体を上下させた。
自分の格好と中で再び疼き出す感触に、恥ずかしさのあまり顔を下に向けた。
「…ねぇ、もうちょっと激しく動けない?」
「はぁっ…んっ…く…ッ…、は、はいっ…」
「あと、こっち見て」
「え…、…っ…!…」
「…いい顔するよね、結構」
言われるままに目を向けるとイルミと目線がぶつかった。
恥ずかしさからすぐにそらせてしまいたい衝動に駆られるが、リネルはイルミの顔を見ながら動きを早めた。
「…んんっ…あっ…ふぁ…っ…あぁ…!!」
「…なんかまた締まってきたね、…またイくの?」
「…や、…っ…だ、だって!…こんなに…う、動いた…らっ…ぁ…」
「…そろそろ俺もイきそう、先にイかないでよ?」
我慢に顔を歪ませますます動きを早めるリネルを見ながら、イルミは迫り来る快感の波に少し呼吸を乱した。
「…は、……ッ、…中に出すよ…」
「やっ…はっ…あぁ…だ、ダメっ、……!」
「…中に俺の欲しいって言ったの、…リネルだよ…」
「そ…ういう、…ッ…ぁ、意味じゃ…あっ…!!」
「……………ッ!…」
ほぼ同時に達してしまったが、激しく呼吸を乱すリネルに対し、イルミはふぅっと息を吐き身体の力をゆるめた。
リネルはさすがに激しい行為に限界だったのか朦朧としたような顔つきで、無意識に倒れるようにイルミに身体を預けてきた。
「リネル」
「え、は、……はい」
「重い、どいてよ」
「あっ…、も、申し訳ございません…っ…」