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〈短編〉H×H(裏中心)

第18章 健康診断(キャラ色々/お医者様パロ/裏なし)


【待合室】看護師:カルトさん



外科の待合室へ来るとボブカットの美少女がトコトコと私に近寄ってくる。白いエプロンが似合っててまさに白衣の天使って感じ。


「先生はちょっと外出中で。そろそろ戻ると思うんだけど…」

「はい、わかりました」


外科の先生って忙しいんだな。
待合室の長椅子に腰掛けると看護師さんが私の前にしゃがみ込み体温計を差し出した。


「先に検温でもしといて下さい」

「はい」

「ボクは向こうにいるので終わったら声かけてね」


ん?今ボクって言ったけどこのコ男の子なの?
性別がわからない…




ピピッピピッ




うん、普段通りの平熱だ。
看護師さんに報告に行こう。


「36.2度でした」

「はい、わかった」


看護師さんは体温計を受け取りながらスッと顔をあげて私の顔を見上げてくる、…てか睫毛なが…


「先生もう少しかかるみたいで、ごめんなさい」

「大丈夫ですよ。外科のお医者様って忙しいんですね」

「うちの先生は世界的に有名なドクターだからね、知識も腕も一流なんだ。ボクら看護師の憧れの先生なんだから」


大きなお目目をキラリとさせて語る看護師さん。
本当に先生の事尊敬してるんだなぁ、凛々しいお顔についキュンとしてしまう。

看護師さんは私の顔を覗き込む。


「少し目が潤んでるね、どうしたの?」

「え、大丈夫だよ…」


看護師さんはサラサラ問診票にメモをとった後、腕時計を見つめて言う。


「そろそろ先生がお帰りになる」

「あ、そうですか」

「ただの健康診断なのに先生に診ていただけるなんてアナタついてるね」


可愛い看護師さんはふっと口角を持ち上げる、小悪魔めいた表情に笑ボクロが何とも似合う。
でも最後まで性別はよくわからなかったけど…



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