第18章 健康診断(キャラ色々/お医者様パロ/裏なし)
【胸部X線】放射線技師:クラピカ先生
「こちらへどうぞ」
厳重に区切られるレントゲン室から顔を出したのは これはまたえらく美形な先生だ。白のケーシーもノンフレームの細メガネもよく似合っている。
「上半身の下着を外しこれを着てからこちらへ」
薄いシャツのような物を手渡される。ちょっと恥ずかしいけど検査だから仕方ない、言われるままに支度をする。…ブラ外したしスースーする。
「では、顔はここに。」
「はい」
先生のしなやかな手が後ろから私の後頭部に触れる。
「目線は、ここ」
先生が前から私の顔を覗き込む。ち、近い…なんて真剣な顔、この先生…キレイすぎる。
「どうした?言われた通りにしてもらえないか」
「あ、はい…すみません」
いけないいけない!私ったら何考えてるの。
「両腕は、ここへ」
「は、はい…」
再び後ろからそっと腕を掴まれる。
「胸元はこちらへ」
「は、い…」
背中から身体を寄せられ冷たい機械に触れさせられる。
下着もつけてないし、覗かれたら…見えてしまいそう…
「ではそのまま動かずに」
するりと私から離れる先生は機械を操作し、レントゲン撮影を終える。き、緊張した……
私が身支度を終えると 先生はペン先を口元にあてながら私の顔を覗き込む。
「少し顔が赤いようだが…」
「え、だ、大丈夫です!」
先生は問診票にメモ書きをした後、仕上がったレントゲンを眺めて言う。
「…歯列が少し気になるな、次は口腔外科へ行ってくれないか」
「え?はい…」
まぁせっかく来たしね、歯も見てもらえるならちょうどいいかもしれない。