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〈短編〉H×H(裏中心)

第18章 健康診断(キャラ色々/お医者様パロ/裏なし)


【採血】研修医:キルア先生



「つぎのかたどうぞー」


はっきり言ってめちゃくちゃやる気のない声が聞こえる。採血って注射だよね、大丈夫かな…心配になりつつも採血室に入り丸いスツール椅子に腰掛ける。


「右腕か左腕どっちにすっかなー」


薄いブルーのケーシーを着た先生が注射器を用意しながら言う。胸元には思い切り「研修医」と書かれたバッヂを付けている、…心配の二文字しかない。


「どちらでもいいですけど…」

「アンタ右利き?なら左手でいっか」


問診票をちらっとだけ見て言う先生、恐ろしく適当だ…
袖を上まで捲り上げ腕を差し出すと先生は急に私の腕を興味深そうに見つめた。


「へぇ〜体格の割りにはいい血管してんね」

「そうですか…?」

「静脈と動脈の位置とか血管の太さとかさ」


先生は私の腕に指先を落としそっとそこをなぞってくる。血管の様子を見てるだけなんだろうけど……その触れ方は、ちょっとゾクっとする。


「あ、あの、…早く…注射して下さい…」


変な事考えたのを誤魔化すようについ先生に催促した。先生はきょとっとした後ニヤリと不敵な笑顔を見せる。


「今のエロいな」

「えっ……?」


な、何を言い出すのこの不良研修医!

先生はアルコール消毒の後、指先で針を刺す血管を探し採血をはじめる。


「…つーかなんで鳥肌立ててんの?」

「え、さ、さあ…?」


採血が終わると先生は問診票にメモをとる、そして私は次の検査へ行けと促される。



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