第16章 仮宿(ヒソカ/セフレ)
「…ッ、はぁ…んあぁ…」
先端部分だけを押し込まれる感触に リネルは壁に押し付けられた両手をきつく握った。
ヒソカはリネルの首筋に噛み付くように歯を立てる。そこにキンとした痛みが走るが、それよりも焦らされている秘部がきゅうきゅうとうるさい。リネルの視界は涙に滲む。
「ヒソカっ、はやく、…挿れてぇ…ッ」
「煽るなよ、…わかってる♣︎」
ヒソカがきつめに首筋に噛み付くとリネルの白い肌に薄く血が滲む。リネルはその痛みに一瞬ビクっと身体を震わせるが、そのまま一気に奥まで挿入されると あっという間に絶頂を迎えた。
「はぁっ、…あぁああぁ……ん…ッ…!!!」
「ククッ、……血 出ちゃったねぇ♠︎」
ヒソカは流れる鮮血を味わうように小さく舐める。
そしてリネルの腰を掴むと どんどん動きを早めていった。
急に膣内に伝わる強い刺激にリネルは瞳に涙を溜めながら 膝をガクガク震わせる。
身体の力が抜け 顔を思い切り壁に預けた。
それに誘われるようにヒソカはリネルの肩や背中に噛み付いてゆく。リネルの身体に痣のように赤い歯型が増えていった。
「んっ、ヒソカぁ…ちょ、痛っ…」
「……ボクね、…血が足りないんだよ♦︎」
「っ、…や、嫌…、痛いっ、…っ…」
「………赤が似合う君が悪い♣︎」
ヒソカは爪先でリネルの背中を引っ掻く、そこからたらりと赤い血が流れる。ヒソカはその光景を見ながらリネルを攻め立てる。
痛みと裏腹に甘く痺れる感触に リネルは目の前が白く霞む感覚を覚えた。
「はぁっ、また、イッちゃ、あッ…」
「君も案外好きだね……こういうの♦︎」
「いたっ、痛い、あ、ぁ…」
「…たまらないねぇ…♠︎」
ヒソカは爪をますます食い込ませる。崩れるように壁に身体を預けながら、リネルは絶頂を迎える。
「んっ…、あぁあああッ、…!!」
「……ボクも、イク…、」
「ダメ、…抜いてぇ……っ…」
「…聞けないな、……出すよ……っ、♦︎」
リネルの腰を自身に引き寄せ、ヒソカは再び欲望を吐き出した。