第2章 似た者同士(イルミ/妹/近親相姦)
妹相手とはいえ切なげな顔でそんな事を言われては余裕を保つことを出来ず、イルミは一気にリネルの奥まで自身を挿入した。
リネルは痛みからギュッと目を瞑り、頬には涙が伝っていた。
「きつっ…、リネルの中…」
「ん、…ッ…はぁっ…」
「泣くほど痛い?」
「嬉し…、涙だ…もん…ッ…」
「強がりだね、ほんと」
「はぁ、…あっ…イル兄、好きだよ…」
「それはもうわかったよ」
「わかって、…ぁ…イル兄はわかってないよ!」
痛みを紛らわせるかのように急に話し出すリネルを、イルミはピタリと動きを止めるとじっと見つめた。
「…あ、私がキルのことも大事にして、…イル兄の言うこともちゃんと聞いて、…はぁっ、お見合いしてちゃんと結婚して、いい子にしてたら…ッ…私のこと好きになってくれる?」
「…何言い出すの?俺、家族の事は基本的にみんな好きだけど」
「そうじゃ…な、くて…」
「…女としてって意味?」
「ちがっ…違うよ!…っ…キルより……」
「はぁ?」
「…キルより、…ッ…私の事愛してくれる?」
切なげな顔で見上げてくるリネルを見下ろしてイルミはリネルの頬を両手で包んで言った。
「俺、兄弟の中ではキルの次にリネルのこと好きだけど?」
「…え」
イルミはリネルの小さな口に長い指を入れ、額の髪を絡めるように頭を撫でた。
「リネルのキルみたいな銀色の髪も、キルに似た白い肌も、笑った時の口元がキルに似てるところも…」
「イル兄…、や、言わないで…っ…」
「キルが女だったらこんな感じかなぁって」
「……やっぱり…イル兄は私の事…ちゃんと見てくれないんだね…」
イルミはスッと涙を流すリネルにキスを落とし少し首を傾げて言った。
「…俺のこと好きならわかってるんでしょ?リネルの事は家族としては大事だけど一生キル以上に愛することなんてないよ」
「…っ…、それでも、私は…イル兄が好き、だよ…」
「似た者同士だね、俺達」
「そっか…そう言われると、嬉しい…な」
「…一生報われないんだよ、お互いにね」
イルミは体制を起こすと、リネルの腰を掴見上げた。