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〈短編〉H×H(裏中心)

第14章 ゾルディック家でクリスマス(微ギャグ/ほのぼの/裏なし)


えっと、どなたから回ろう…
年功序列ってことでイルミ様のお部屋から行こうか。


コンコン


「失礼します」

「リネル、どうしたの?」

「本日はクリスマスイブですのでサンタクロースからのプレゼントをお持ちしました」

「ああ、毎年恒例の親からのね」

「サンタクロースからです」

「俺もういい大人なんだけど。今年は何?」


確かに…もう夢見せなくていいのかな。


「奥様お見立てのお洋服だそうです」

「サンタクロースと言い張るならネタバレしちゃだめだよね」

「…失礼致しました、サンタクロースからです」

「ふーん、中身まで知ってるなんて詳しいね、リネルってサンタクロースと知り合いなの?」

「ええと…はい。サンタクロースは実在するので…」


なにこれからかわれてるの?


「明日はご家族でのクリスマスパーティーですので、必ずご参加をお願い致します」

「それも毎年恒例だね、わかってるよ」

「ありがとうございます」


さすがご長男、物分りがいい。
あっさり承諾とれたしよかった。




「リネルにもクリスマスプレゼントあげるよ」

「え…?」


片手を差し出すイルミ様。
そんな…恐れ多い!
てかなんだろう…?
首を傾げているとイルミが言った。


「仕事ばっかで退屈でしょ?クリスマスって恋人同士は一緒に過ごすよね、食事にでも連れてってあげる、ついでにどっかホテルでも泊まって2、3日遊んであげるよ」

「えっ…?」

「サンタクロースからのプレゼントだよ」


ちょっと待って色々ツッコミたい。
恋人同士じゃないし、ホテルって何、しかも2、3泊って明日のパーティーどーすんの。
プレゼントのはずが私にとっては仕事の妨げでしかないよねこれ?!
何よりサンタクロースがこんな謎のデートをプロデュースって無理がありすぎる。


「あの…お気持ちだけで…」

「どうして?サンタクロースはいるんでしょ?ならプレゼントを拒否するって良くないんじゃないの?サンタクロースは全世界の子供達にプレゼント配ってるわけだしこのシーズン誰より忙しいんだよ」

「まぁ…」

「そんなサンタクロースの手を煩わせるのは関心しないな、大人しくもらっておきなよ」

「えと…」


ダメだこの人、丸め込まれそう!!
逃げよう早く。


「失礼します!!」




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