第14章 ゾルディック家でクリスマス(微ギャグ/ほのぼの/裏なし)
次はミルキ様のお部屋に。
コンコン
「失礼します」
「リネルか、なにか用?」
「本日はクリスマスイブですのでサンタクロースからのプレゼントをお持ちしました」
「ちゃんと欲しいものくれんのかな、中身何?」
質問してくるミルキ様。
メモに乗ってるプレゼントをお教えする。
長…ミルキ様のプレゼントだけ表品名が激長なんだけど。
「えっと…
『2014年冬限定モデルのユリアちゃん 腹チラとセーラー服の黄金比率を徹底解明!冬の柔肌を堪能出来る魅惑の生脚にはハイソかニーソか透けタイツ?!貴方の好みに全力で答えるツインテールとポニーテールの付け替えが可能!今なら特別 赤ブチメガネが付いてくる♥︎』…です」
「はぁ?!僕が欲しいの生脚じゃなくてパンストの方だし」
……引く。
デブでオタクで引きこもりって次男ほんと終わってる。
「ミルキ様…サンタクロースも間違える事もあるんですよ」
「パパってば生脚とパンストの魅力の違い全っ然わかってないな!!ったく」
わかるかそんなの。
そしてサンタクロースの正体もあっさりバレてる…
一応マニュアル回答を言っておくか。
「サンタクロースは実在しますよ!」
「そんなのいるわけないしリネルの歳でそんなの信じてるってキモいけど」
その言葉…ミルキ様にだけは言われたくなかった。
「明日はご家族でのクリスマスパーティーです、ご参加 お願い致します」
「明日?無理だし」
え、そんなあっさり…
「困ります、毎年恒例の行事だと伺っておりますし…」
「じゃあ取引しようよ」
「え?」
「これリネルにあげる、クリスマスプレゼント」
これは……
赤いサンタクロースのコスチューム。
てかスカート短すぎだし…
ちょっとちょっとミルキ様!鼻息荒いケド…
「明日リネルがこれ着て膝枕してくれるなら参加する」
「えぇ?困ります!着れませんし出来ませんよ!」
「じゃあ参加出来ない。クリスマス限定のネトゲのイベントとか、年末の大型コミケの出展品も準備しなきゃいけないし俺忙しい」
「えっ、そんな…」
「だから取引しようよ、ね?…はぁはぁ」
このオタク…酷すぎる。
もういい、知らない。
「参加しないと怒られますよシルバ様に!失礼します」
ミルキ様の部屋を出る。