第14章 ゾルディック家でクリスマス(微ギャグ/ほのぼの/裏なし)
今日は12月24日 クリスマスイブ。
「今日はクリスマスイブだ、今年も坊ちゃん達にクリスマスプレゼントが届いている!」
ゾルディック家の執事室にて、執事長のゴトーさんの声が高々と響いている。
毎年この時期は、ゴトーさんの剣幕がすごいらしい。
カナリアちゃんが教えてくれた。
「リネル!」
「は、はい!」
「今年はお前が責任を持ってこのプレゼントを坊ちゃん達に配り、明日25日の家族でのクリスマスパーティーには必ず参加の旨連絡しろ」
「え、私が…ですか…?」
「何度も言わすんじゃねーよ、てめーの耳は飾りか?あ?」
「はいぃっ、わかりました」
yes or はい、わかります。
ただでさえ悪人ヅラのゴトーさんにすごまれたら怖いって!
私なんてまだ新米だしなんていうか拒否権なし…?
とりあえず、私の役目を確認しておこう。
「えっと…、今日中にご両親方からのプレゼントを坊ちゃん達にお配りして 明日のパーティーには絶対参加をお約束させる……でいいんですね?」
「ご両親じゃねぇ、サンタクロースだ!サ ン タ ク ロ ー ス !!!」
「すみません!サンタクロースです!はい!」
「常識で考えろ!馬鹿かてめーは」
常識?!常識的にはご両親では?!
てか そこそんな大事?!
まぁでも、まだ一応小さい子達もいるしその辺はデリケートな問題なのかな…
「坊ちゃん達に夢を見せるのが俺ら使用人の仕事だろうが、わかってんのか?」
「えっ、あっ、はいっ!」
「特に末のお2人に関してはその辺慎重にしろよ」
「はい…」
「いいか、しっかりやれよ」
「了解しました…、行ってきます…」
私は執事室を出る。
私の手には坊ちゃん達へのプレゼントと中身一覧のメモがある。メモを見てみる。
この内容はどう見てもご両親からだと思うけど。