第13章 遺伝情報(クロロ/会話プレイ)
クロロは満足そうに笑顔を浮かべてた。
むかつく、その顔。
クロロは私の下着をずり上げた。
そこはそのままにしたまま、 私の唇に指先をそっと入れ込んできた。
「俺とお前も終わりがあるかもしれないこの関係が最良だと俺は思う。」
「んぅっ…、ッ…」
キスされた、深くてクラクラするような激しいやつ。
クロロは話すのが好きみたいで、あんまりこういうキスをしてくれない。
簡単に舌を滑り込ませ 優しく舌を転がしながら、私の露わになった胸元を包み込むように手のひらを押し当てた。
「はぁっ、…ぁ…」
「相変わらず感度がいいな、お前の胸は」
「…ッ、…もっと、キスして…」
「俺はお前と話をするのが好きなんだ、口を塞いでては会話が出来ないだろう?」
やっぱり。言うと思った。
意地悪そうに笑いながら 私の胸を強めに揉み上げ、もう一度 触れるだけのキスを落としてきた。
こういう事をされると つい拗ねた事を言いたくなってくる。
「会話がしたいなら…、こんな事、しなくていいのに」
「それもそうだな…。やめるか?」
「んっ…、ふ、」
クロロは片手で私の顎を捉えると 再び深く唇を重ねてきた。私の口内をまさぐるように、深く。
ずるい、本当に。
こんな事されたらやめるなんて言えるわけないのに。
私は抵抗すべく嫌味を込めて クロロの髪を軽く引っ張った。
そして自由になった口で言った。
「…クロロって、自己中だよね」
「でも俺が好きなんだろう?」
「……好き。悪い?」
私、クロロが好き。
どうしようもないくらいに。
それをわかっててクロロは私を煽るし、姉さんを想いながら平気で私を抱く。
この関係はどうかと思う。
でも…やめられない。離れられない。
私達は再びどちらともなく唇を寄せ合うと、互いの感触を確かめ合うように 角度を変えて何度も深く舌を絡めあった。
クロロの唇が好き。
こうやって私を酔わせてくれる。
なのに 平気で残酷な言葉を紡ぐ。
あ、…もしかしてこれが二面性……?