第12章 同化(イルミ/ストーカー/狂愛)
「今日は俺を妬かせたお仕置だよ」
「…お仕置…?」
「うん、リネルが俺をイかせて」
「えっ……」
「ここで」
私の唇を細い指先で撫でてくるイルミを見上げた。
イルミの言う意味がわかるようなわからないような。
でも、…やだ、そんな事…私、できない。
“あ、頭の中で声がする。”
戸惑う私をイルミは首を傾げて見下ろした。
「出来ないの?」
「…私そういうの、やったことなくて…」
「あ、そうか、そうなんだ。それって男としては嬉しくなくもないよ」
イルミは私の頭をするりと撫でた後、ベッドに腰掛けて私を手招きした。
私はイルミの前に立った。
「教えてあげるから大丈夫だよ」
「…うん」
私はイルミの足の間に膝をつかされた。
手を取られ、まだ反応をみせないソレにあてがわれる。
イルミが言う行為が何なのかはわかるけど…
えっと、ここ状況は…どーすればいいの…
「触ってよ」
「…え、どういう風に…?」
「リネルの思うようにでいいよ」
「……うん」
言われるままにとりあえず軽く手を押し付けてみて、下から上へ手のひらを動かしてみる。
イルミの顔をちらりと見上げれば、いつもの無表情のまま私を見下ろしてる。
…違ったのかな?恥ずかしくなり目線をソレに戻す。
ここ見てるのはそれで恥ずかしいんだけど。
手のひらでさするようにちょこちょこ上下に動かしていると、少しづつ硬度を増すのがわかった。
わ…恥ずかしい。
でも気持ちいいのかな?って思うとちょっと嬉しくなる。
私のやり方が物足りないのか、上からイルミの声がした。
「もうちょっと強く触っても大丈夫」
「…わかった」
まだ普段と変わらない顔をしているイルミは、ゆっくりとズボンを緩めて ソレを取り出し 私の手に握らせる。