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〈短編〉H×H(裏中心)

第12章 同化(イルミ/ストーカー/狂愛)


イルミは私のふくらはぎから膝、太ももまでを広い手のひらでゆっくり撫で上げてくる。
私の胸元を唾液に濡らしながら、私を焦らすように、何度も何度も脚を優しくさすりあげる。

滑やかなその手のひらの感触が淡い快感に変わってくると同時に、もっと上の熱い部分にも刺激が欲しくなってくる。

早く…触って…
焦らさないで…
その手で…触れて…



「…イルミ……ッ、」

「ようやく名前呼んでくれたね」


イルミは少しだけ口角を上げ満足そうな顔をする。
そして私に啄ばむようなキスを落としながら言った。


「触って欲しい?」

「…うん…ッ」

「どこ?」

「…………イルミの、挿れるとこ」


何言ってるんだろう私は。
先の展開を期待してる、これからされる事を自らねだってる。
昨日はあんなに泣いて叫んで拒絶したはずなのに。

昨日は…。

“あ、頭の中をイルミの声が走り抜ける”



「……ふぁ……、ッ!」

「こんなに濡らして、そんなに俺が欲しい?」

「…欲し、い…、」


下着の上から指先でそっと撫でられただけで、背中が仰け反った。
くすぐるような弱い触れ方に 身体全体の意識がその一点に集中するような気がした。


「あ…ぁ……ぁ…、」

「気持ちいいの?ここ」

「…んっ、……気持ち、いい…」


もっともっと触って欲しい…
その手で…奥まで…激しく…



「…んぁっ………もっと、…」

「どうして欲しいの?」

「…もっと、……触って、奥まで」


下着の上から手のひらを差し入れられる。
焦らすように下るイルミの指先が私の濡れた熱い部分にぶつかった。


くちゅ


「はぁっ……ッ…!」

「熱いねここ」

「んっ、……早く…」


くちゅ くちゅっ ぐちゅ


「はぁっ…んっ、あ…ぁ…」

「リネル、俺の指 気持ちいい?」

「んっ、…はぁっ、……気持ちいい」


細長い指が一気に侵入し 私の中を掻き回す。
抽送される指の動きに合わせて 卑猥な音が聞こえて耳をそらせたくなる。


ぐちゅぐちゅ ぐちゅぐちゅんっ


「リネルのここ、すごい音出てるよ」

「は…、やぁッ…、ぁ…!」


あ、また満足そうに少しだけ口元を緩めてる。








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