第12章 同化(イルミ/ストーカー/狂愛)
探るように指を動かすイルミは、簡単に私の弱い部分を見つけ出す。
「あぁッ…!!…ッ…、」
「…ココがいいんだ?」
「やぁっ、…そこ、ダメ…ッ」
イルミは私の弱い部分を指先でこしとるように何度も何度も刺激を繰り返す。
ぐちゅぐちゅ ぐちゅんくちゅっくちゅん
あ、ヤバい………………私
「リネル、イっていいよ」
「……ふぁ…ッ………ッ…!!!」
身体をビクリと震わせて私はイってしまった…
呼吸を乱す私に小さなキスを落とすと、イルミは私に体重をかけてきた。
「リネル、挿れるよ」
「うん、……」
イったばかりで感覚の鈍った頭で 何も考えずにいると口先がそう答えていた。
イルミは昨日と同じく、大きなそれを私の秘部に押し付けた。
ぐちゅっ
昨日と違って濡れたそこは簡単にイルミを受け入れる。
私達はパズルが揃うかのように 身体を重ねた。
「…リネル、キツ…そんな締めないで」
「…無理…だよッ…」
「そんなに欲しかった…?」
「…………うん、」
快感の涙に滲んだ視界からイルミを見上げた。
目を細めて少しの吐息を漏らしながら 私に顔を寄せるその様は昨日の光景と全く同じだった。
一瞬 昨日の事を思い出し 私の眉間に皺が寄った。
だって昨日は本当に怖かったし痛かったし辛かった…
“あ、また頭にイルミの声が聞こえる。”
上半身を起こすと、イルミは私の上で律動を開始する。
昨日のように激しく狂ったような動きではなく、私の中を愉しむかのような 私を酔わせるような 甘美な動きで。
私の口からはその動きに導かれるように喘ぐ声が溢れてくる。
「はぁっ、んぁっ、あっ、あ、」
「リネル、俺の事、好き?」
「あっ、好きっ、…、好き…ッ」
そう言わされている、言わないといけない。
それが正しい表現な気がした。