第2章 似た者同士(イルミ/妹/近親相姦)
「まぁ好き嫌いはリネルの自由だけどね、キルに何かしたら許さないよ」
「キルを殺したらイル兄は私を殺す?」
「リネルなんかにキルを殺させる訳ないでしょ」
「そういうのが過保護なんだって、放っておけばいいのに」
ふいっと顔を背けるリネルの隣にイルミがスッと腰掛けて顔を覗き込んで聞いた。
「リネルさ、俺の事好きならわかる?今俺が何したいか」
「…なんとなく」
「ならさっさと自分の部屋戻ってよ」
仕事の後は気分が高揚するのか、相手はわからないがリネルはイルミがよくそういった行為に及ぶ事を知っていた。
動こうとしないリネルにイルミは溜息をついて諭すように話してくる。
「リネル見合いして結婚するんでしょ?なら男のベッドに入ったりしたらダメだよ」
「なんで?イル兄は私の家族でお兄ちゃんでしょ」
「それでも男だから」
「でも…」
「俺の事好きならわからない?別に物理的にどーにかなるなら相手は誰でもいいんだよね、妹でも」
「…え」
急に押し倒され、リネルの目の前に無表情のイルミの顔が広がる。
「わかったらさっさと戻って」
「いや」
「犯すよ」
「…いいよ」
「…お前、馬鹿なの?」
「馬鹿じゃない、イル兄の事好きなだけ…」