第11章 秘密(キルア/ミルキ/3P)
食ってかかろうとするキルアを制止しようと、リネルは反射的に両手を顔の前に出した。
するとキルアに両手を掴まれ その反動で リネルは簡単に身体を押し倒されてしまった。
「リネル、俺のこと舐めてんだろ」
急に目の前にキルアの整った顔が迫ると、リネルはつい驚きで頬を染めた。
そんなリネルの顔を見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべ キルアはリネルを見下ろした。
表情の乏しいイルミと違い、驚いたり強気な顔をしたりと表情豊かなキルアに リネルは胸の奥が音を立てるのを感じ、そっと両手でキルアの頬を包んだ。
「ねぇキルア…」
「あ?」
「ちゃんと口にキス、しよっか?」
「はぁっ?!」
さすがに驚きの声を出すキルアの大きな瞳を リネルはじっと見つめた。
リネルはキルアの顔を引き寄せそっと触れる程度に唇を重ねる。
キルアはしばらくリネルの顔を見つめた後、リネルの顔を抑えると、強めに唇を押し重ねた。
「…ん、…キル、ア……」
「…すんだろキス、口開けろよ」
「…、…っ……」
リネルが言われるままに少し口を開くと、キルアは中に器用に舌を滑り込ませる。
ぶつかる舌と唾液の水音が部屋に響き、リネルは歳の割には出来上がった身体つきのキルアにぎゅっと抱きついて、繰り返えさせるキスに応えていた。
「…ん、…んん、ぁ、…」
リネル呼吸が乱れだした頃に、キルアはわざとらしく口を離し イタズラそうな笑顔を浮かべ、リネルの耳元で囁いた。
「…誘ったのリネルだし、…イルミにバレても知らないよ?」
「……ッ…」
キルアはリネルの耳に舌を這わせながら、器用に服の中に手を滑らせ、リネルの胸にそっと手をあててくる。
その感触にリネルの口から自然と湿った声が漏れた。
「…ぁ…、…っ…」
「結構胸あんね、見た目より」
「…ッ、キルア、ませガキだねっ……」
「そのませガキ誘ってきたの誰だよ」
キルアはリネルの服を乱し、下着をずらしあげるとわざとらしく見下ろしながらリネルの両胸をそっと掴んだ。