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母親代理人

第10章 変わる環境と気持ち







ソファーでうずくまってたら



いつの間にか寝てたらしく、
目を覚ます頃には夕方





大抵の人は直帰してて、


事務所はがら空きだった。





「寝ちゃってた、」




立ち上がろうとすると、



ぐらっと揺らぐ体




「…あ、れ」





力が抜けて

そのまま倒れ込む。







ガシャーン、





意識が朦朧とするなか、


晴実さんの声がした





ヒヤッとした額に、

自分でも熱があるって自覚した







「…やっぱり無理させたね」




晴実さんがソファーへ
寝かせてくれた




「キツかったなら言えば良かったんだよ」



「……晴実さん、私…」





何か言いかけた時、


晴実さんが遮った







「フラッシュバックするもんだよ
ここの子らは皆同じ体験してるから
新人の頃はみんなフラッシュバックする
だから拒絶反応起こして、倒れる子だって
ノイローゼになったり。様々な症状起こす
だからあんたは凄い方なのよ?」



「…はるみ、」




「もういいのよ。
怖いならそう言いなさい
辛いならそう言いなさい
私が、守ってあげるから」





晴実さんがそう言って、




一粒だけ涙を流した。









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