• テキストサイズ

母親代理人

第10章 変わる環境と気持ち






それから私は色々あって、


元々咲和さんがやっていた、
この母親代理人を見てて


私もやりたい、と
高校2年になって手伝い始めた。






あれから兄はどうしてるのかな?
お父さん、元気でやってるかな?





考える事はいつも心配、という事



あれだけひどいことされておきながら
私もお人好しだよね…。




『捜してるんじゃない?みんな』




トントン、と



印刷された数枚の資料を
綺麗に揃えながらそう言った先輩。




「…そうですかね」




『ふふ。そうよ、きっと。
あんたは皆と年が近いもの
母親と違う感情だってあるものよ?
まあ、隆平くんたちは別物だろうけど』




「…え?ど、ういうこと…」


『そんなの、自分で考えなさいよ』






そう言って先輩は、


立ち去って行った。




ボードには『○○さん母親代理』と

記されてるから、
きっとこれから仕事なんだ。







携帯を開く。



数件の着信。




でも、『切る』ボタンを押した。







/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp