第9章 想い
和也side
あの話を聞いて、
別にどうでもいいなんて。
自分のこのモヤモヤを
誤魔化して消して
「よっしゃ。余裕勝ち」
「手加減して言うたやんかぁ!!」
「りゅうへいにいちゃん、よわい」
「うるさい!本気出してへんし!」
こんなの、おかしい。
きっと何かの間違いだ
離れるなんてあるわけないし、
母さんなんて戻ってこない
なんで。なんで。
こんなに、離れたくないって
俺は思ってんだ。
今までだって、何度も
お手伝いさんが来たりしてた。
住み込みのメイドもいた。
家庭教師だって執事だって。
幼い頃はベビーシッターだっていた
なのに、なんでだ
ガンッ
「に、兄ちゃん…?どないしてん」
GAME OVER
その文字が画面に浮かんでた
「…ふざけんな、」
違う。違うよ
そんな奴らに対してのと、
貴女への気持ちは、
全然、違うよ!!
「なんでだよ…」
全て上手くいかないのも、
ぜんぶ。あいつのせいだ