第6章 帰宅
「…じゅんくーん、あそんでー」
「ぁん?なんでだよ」
「いいじゃん」
喧嘩騒動後、
少しだけピリピリしてる潤くんに
祐也くんが満面の笑みでのお願い
和也くんは頬杖ついて雑誌を読んでる。
「しゃーねぇな…、」
「わーいっっ!」
相変わらず無邪気なこと。
家事をだいたい終わらせた私は
ソファーに座って休もうと思っていたら
外で遊んでいた関西弁二人組が
ドタバタとリビングへやって来た。
「姉ちゃん!」
「どうしたの?」
「ヒゲボーボーのおじさんがな、
家に入れてって言ってんねんけどー!
どうしたらええんかなあ?」
「だいぶ変な人やから、
警察呼んだがええかもって話してたんやで!」
2人はワクワクした様子で
話すもんだから優しい人なのかな?
って思っていると潤くんが
ゲームのコントローラーを床に置いて
玄関へと走って行った。
「ん?潤くん、どうした?」
続いて和也くんも玄関へと向かう。
「やっぱ警察呼ぼか?」
「隆平くん?警察はだめ」
「兄ちゃん、あかんで
お姉ちゃん怒ったらほんま怖い奴やで」
とりあえず私も潤くんのあとを追おうっと
「……じゅんくーん…」
祐也くん、だいぶ寂しそうだけど…。