• テキストサイズ

母親代理人

第5章 喧嘩




小学校は割と大きくて、
体育の授業なのかたくさんの子がいた。


キョロキョロ見回す忠義くんを他所に


自称王子様の祐也くんはキラキラの目



「あいつ、人見知りとかすんのかな」

「せぇへんやろ
年上の兄ちゃんにも話しかけるぐらいやしな」


祐也くんは楽しそうに体育の授業を見つめていた。



「祐也、中入んねんからうろちょろすなよー!
お前だけ置いてくで。」

「ま、待ってよぉー!」


バタバタと後を追いかけてくる祐也くんが、


ぱた、と立ち止まった。



振り向くと、
視線の先にはムスっとした表情の男の子


ボロボロの服(私服制)を着ていた。


私達を見るなり、
バタバタ校舎の中へ入ってった。


「どぉーしたん?」

「ううん、なんでもない!」


チラチラと振り向く祐也くんの
言いたいことは何となく分かっていた


でも、わたしには何もできないんだよね…


/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp