第4章 初対面
「ただいま〜」
「帰ったよー!」
夕方6時。
翔くんと雅紀くんが帰宅。
横山くんは智くんの部屋で遊んでる。
忠義くんと隆平くんは疲れて、
ソファーで仲良く眠って
祐也くんは私の横で必死に家事のお手伝い
「…ん?可愛い子どもがいる〜!
なんて名前なの〜?」
「ホントだ、こっち寝てるよ」
2人は潤くんが説明してくれてるから、
大体の状況は把握してるみたい。
祐也くんは可愛いと言われて不満なのか
「可愛い、じゃなくてカッコイイなの!」
「可愛いイヤなの?」
雅紀くんが問うと、
当たり前だろと言わんばかりの顔で
「ぼくは王子様だからね、」
と言い放った。
王子様なんだ、と雅紀くんは言って
「じゃあ、カッコイイだね」
と乗ってあげる。
子どもの扱いが上手いかもしれない
「うん!あ、でもね。いけめんはね
ただよし兄ちゃんなの。
そんでね、りゅうへい兄ちゃんは
かっちょいいの!」
なにが違うの?
「カッコイイは祐也くんなの?」
「うん!そおなの!」
イケメンもかっちょいいもカッコイイも
すべて意味合いは同じだよ、祐也くん
ニコニコ笑顔で言う祐也くんに
雅紀くんも笑顔で
「確かに!!すごいね祐也くん!」
と割と真面目なトーンで納得する雅紀くん
ダメだよ、納得しちゃ
説得力ある説明でもないのに
「でしょお。」
「でもカッコイイ王子様は
みんな好きじゃなきゃいけないんだぜ!」
「ええ、嫌いな子も〜?」
「王子様は優しくてカッコイイもん」
うーん、と悩む祐也くん。
「王子様は大変だから、
王様にしとく」
「「…え」」
王様、ってもっと酷い…
祐也くんは「ん?」と
分かってないようで首を傾げていた