第4章 初対面
「すいませーん、お邪魔しましたぁ」
横山くんがひょっこり顔を出す。
「そろそろ帰らんとオカンが
口煩いんで」
と笑いながら言った。
もう外も暗いし、心配するだろうしね
「気をつけてね」
横山くんが忠義くんに
挨拶をしようと近づくと、
やっぱり警戒してるのか構える忠義くん
「つ、次は相手したるわぁ…」
「ははは、頼むわ」
横山くんは一礼して帰って行った。
そこに智くんがリビングへ
入って来た。
ふぁあ、となんだか眠そう。
「ご飯もうそろそろだけど」
声を掛けてみると、
一番に反応したのは雅紀くん
犬みたいに顔をパッと上げて、
尻尾振るみたいに駆け寄ってくる。
「きょーうのご飯はなーんだろなー♪」
「和食です」
「えーオムライス〜!」
文句言いながらも、
箸を握ってまだかと待つ雅紀くん。
本当に犬みたい。
「はしたないな」
と和也くんがリビングへ。
ぐぅぅとお腹の音が、
和也くんのとこから確かに聞こえた
「…俺じゃありませんけど……」
「いや君ですから」
翔くんと潤くん、それから智くんも着席
まだ寝ている隆平くんと
疲れきって先ほど寝てしまった祐也くんは
後からということでお先に食べることに。
「うわぁっ、お姉ちゃんのご飯、
むっちゃうまそうやーん!」
「残さずに食べてね」
「むふふ。いただきまあす」
忠義くんの一言を合図に
5人も一斉に食べ始めた
バクバク食べてくれるから、
本当に作った甲斐がある!