第4章 初対面
しばらくすると、
和也くんと潤くん達は
子ども達と遊び始めた。
私はというとやりかけていた家事を
大急ぎで終わらせるため、
テンパっています!
洗濯物だって、夕方からじゃ夜になるし…
仕方ない。嫌だけど部屋干しだ
あとは掃除、それからお風呂…
ガチャ
「お姉ちゃーん、
なんか知らん人が知らん人連れて来たで」
お風呂場の扉を開けたのは、
忠義くん。
知らない人が知らない人連れて来たら、
それはそれで大変だけど
たぶん智くんと智くんの友達かな?
今日、遊びに来るって言ってたからね
「なんか、顔が怖いねん」
「どんな風に?」
「んー、と…、こう!」
忠義くんは必死に手で表現するが
それが可笑しくて笑ってしまう
忠義くんは「分からへんかなぁ」と
困った様子でため息
「リビング行こうか?」
「おん、それ言いたかってん!」
ないす!
と忠義くんは親指立てる
いや、それ早く言ってくれないかな
パタパタとリビングへ行くと、
「この人!」
指さした方には智くんと、
やっぱりお友達
が、お友達もびっくりしているみたい
「な、なんか智の家さ…
人が増えてへん…?」
「うん、いっぱい増えてるみたい」
智くんは3人に戸惑ってるようす。
「智くん、この子たちね…(カクカクシカジカ)」
「ふーん、分かった」
にこっと笑うと、
3人に「よろしくね」と言った
祐也くんはキラキラした目で
「このお兄ちゃんすーき!」
と抱きついた。
優しい人には懐くなんて、
典型的なお子さんだ
「あ、でね
コイツは横山裕。」
「よろしくお願いします」
ペコッとお辞儀
彼も関西の人なのかな?
隆平くんと忠義くんと同じ
関西弁使ってるみたい…。